聴覚リハビリ外来担当医師
加藤 匠子
(かとう しょうこ)
難聴は耳の聞こえが悪い状態をいいます。
耳鳴りは実際に音がしていないのに、『キーン』『ジー』という音を感じる症状をいいます。
難聴・耳鳴りの原因は様々で、突発性難聴、メニエール病、加齢性難聴、中耳・内耳の病気、ホルモンの異状や高血圧、糖尿病など生活習慣でおこるものがあります。
まず、外来で耳の診察や聴力検査を受けていただき、どのくらい音が聞こえているのか評価します。
その結果によって内服加療をお勧めしたり、また内服加療に効果がない方、耳鳴の苦痛度が高い方は聴覚リハビリ外来を予約させていただきます。(第1、3金曜日に行っております。)
加齢に伴う難聴や薬や手術で改善が難しい難聴に対して補聴器で対応いたします。
当院では信頼できる認定補聴器技能者に来ていただき、院内で補聴器のスムーズな装用に向けて最適な補聴器の選択、調整、装用指導を行っていきます。
耳鳴り患者様に対しては聴力検査や耳鳴りのつらさを評価するアンケートTHI(Tinnitus Handicap Inventory)を用いてまず耳鳴りを評価します。
当院ではTRT(Tinnitus Retraining Therapy耳鳴り順応療法)を行っています。TRTは耳鳴りの音になれるように脳を訓練する方法で、補聴器に耳鳴に近い音を出す機能が付いています。
難聴・耳鳴り患者様はまずはリハビリ外来で補聴器を試して頂きます。2週間から1か月程度、実際に補聴器を使った生活を試して頂きその後補聴器を購入するかどうかの検討を行います。
あまり効果がないようであれば補聴器を返却していただき、別の補聴器を視聴することもできます。 その後定期的に補聴器の調整、装用指導を行っていきます。